天竜川上流部 全地点「きれいな水」維持

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国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)は、2016年度に天竜川上流部で行った水生生物による水質調査の結果をまとめた。全般的に水質はきれいな状態で維持されており、2年連続で、調査した12地点すべてが「きれいな水」と判定された。同事務所調査課では「結果に大きな変わりはなく、『きれいな水』を保っていることが分かる」と分析した。同事務所では例年の3倍もの参加者を得て行った調査の結果を多くの人に知ってもらうため、初めて巡回展示を行い、公表する。

水生生物調査は1984年度から続いており、33回目。今年度は昨年7月29日から8月20日にかけて、辰野町から飯田市までの天竜川の本川6カ所、支川6カ所で行い、川にすむ生き物の種類を調べ、水の汚れ具合を表す「指標生物」からその場所の水質を判定した。管内の小中学校に広く参加を呼び掛けたこともあり、調査には前年のほぼ3倍にあたる延べ517人が参加。夏休みの自由研究や、学校のクラブ活動、公民館活動の一環で参加した子どもたちもいた。

今回の調査では18種類の指標生物を採集。「きれいな水」を示す生き物は「ヒラタカゲロウ類」など10種類、「ややきれいな水」を示す生き物は4種類、「きたない水」を示す生き物は3種類、「とてもきたない水」の指標生物「サカマキガイ」も2カ所で見つかった。

天竜川本川では94年度ごろまでは「きたない水」「ややきれいな水」と判定される地点が目立ったが、以降は「きれいな水」が続くようになった。支川は調査を始めた2001年以降、ほとんどの地点で「きれいな水」を維持している。

調査は子どもたちが川に親しみ、川の生き物から環境を学ぶ機会になっている。調査参加者に行ったアンケートでは、回答者延べ148人のうち120人が調査に参加して良かった理由に「見たことのない虫を見ることができたこと」を挙げた。同事務所の加藤博調査課長は「今まで漠然と川を見ていた子どもたちが、川にはたくさんの虫がいて、命を宿している場所であるということを知ってもらえたと思う」と話している。

調査結果やアンケート結果は、参加した子どもたちが描いた絵手紙とともに管内5カ所で巡回展示する。

展示会場は次の通り。
 ▽~1月15日=アピタ高森店(高森町)
 ▽1月17日~22日=ベルシャイン駒ケ根店(駒ケ根市)
 ▽1月24日~29日=中川ショッピングセンターチャオ(中川村)
 ▽1月31日~2月5日=アピタ飯田店(飯田市)
 ▽3月23日~27日=ベルシャイン伊那店(伊那市)

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