2017年01月10日付

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年末にひいた風邪が思いのほか長引き、そのまま年をまたいでしまった。何をするにもだるい。不養生がたたったかと観念し、安静にしていることにした。仕事始めまでには回復したが、ウイルスに付け入る隙を与えた身が恨めしい▼大人の風邪の半分から3割は「ライノウイルス」というウイルスが原因だとされる。人類にとってライノウイルスは“昔なじみ”で、かつやっかいな存在だ。風邪に効く特効薬はなく、症状に合わせた対症療法が主になる│と、専門家が語っていたのを思い出した▼細菌に比べてもはるかに微小なウイルスは、わずかな遺伝情報しか持ち合わせていないにもかかわらず、ほかの生命体を乗っ取って自己複製し増殖していく。ヒトライノウイルスも人体に侵入して人間の免疫機構をやすやすと出し抜き、病気を引き起こすから怖い▼常に変異と増殖を繰り返すインフルエンザウイルスも厄介極まりない。酉年も明けたが、気がかりなのは昨年来大きなニュースになっている鳥インフルエンザだ。農林水産省の調べだと、5日現在、5道県7戸の農場で高病原性鳥インフルエンザが確認されている▼人間のインフルエンザも冬場に感染者が増える。寒さが増すこれからの時期、注意を怠ることはできない。感染リスクを減らすために手洗い、うがいを心がけたい。変幻自在のこの寄生体との共生が難しい以上、備えるしかないだろう。

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