諏訪湖ワカサギ回復採卵に望み 親魚大型化で可能性

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特別解禁された年末の投網漁で水揚げされたワカサギ。漁協関係者は太い魚体に望みを託している=昨年12月26日

特別解禁された年末の投網漁で水揚げされたワカサギ。漁協関係者は太い魚体に望みを託している=昨年12月26日

諏訪湖漁協は近く、諏訪湖の流入河川でワカサギ採卵の準備に取り掛かり、例年2月から本格化する親魚の遡上に備える。昨年7月下旬に前例のないワカサギの大量死が起き、秋以降の漁を取りやめて迎えるシーズン。資源の少なさは痛手だが、異例のサイズに育った親魚が抱える豊富な卵に望みを託す。

ワカサギ需要が高まる正月を前に、漁協が特別に投網漁を認めた年末の3日間。1日当たりの水揚げは最高で100キロと例年同時期の2割程度にとどまり、藤森貫治組合長は「資源量もやはり2割ほどと察しがつく。厳しい状況に変わりない」との見方を改めて示した。

県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)は、魚群探知機による資源量調査を月1回の頻度で行うが、8月以降の推定資源量は低水準のまま。極端に数が少ない状況で採卵期を迎えることになる。

一方で、生き残ったワカサギは、競争相手の減少により餌が増え、採卵資源となる1年目の魚(小公)の平均体重は同支場の12月下旬時点の調査で5・8グラムに。抱卵期を迎えても1グラムに満たない年がある中、超大型となり、成熟も順調に進んでいるという。

メスが抱える卵の数は体重に比例するとされる。体重2グラムだとおおむね2000粒を持つといい、今季は1匹から相当な数が採卵できる可能性を秘める。

採卵事業は上川や宮川、砥川など8河川で5月にかけて行う。好調だった昨シーズンは26億7000万粒の卵を採って全国湖沼に20億粒余りを出荷し、残りを諏訪湖に放流している。漁協によると、大量死はあったが、12月末時点で7~8億粒の卵注文をすでに受けているという。

藤森組合長は「漁と釣りの自主規制で、漁師、釣り人の双方に例年以上の我慢をお願いしてきた」と説明。「魚体の大きさが望み。魚食性の鳥の追い払いを徹底するなどして少ない資源を最大限に守っていく」と、人事を尽くして天命を待つ構えだ。諏訪川魚組合の平出良作組合長は「いい採卵ができて、ワカサギ資源が回復してくれれば」と願っている。

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