古写真で振り返る町並み 明治から平成の高遠

LINEで送る
Pocket

伊那市教育委員会は12日、映像講演会「古い写真でみる高遠の町並みの遷り変わり」を同市高遠町総合福祉センターやますそで開いた。郷土史家の矢澤章一さん(87)=東高遠=が、明治から平成にかけて撮影された写真を上映しながら高遠の町並みが歩んできた歴史を振り返った。

矢澤さんは大正初期に鉾持参道を工事している写真を示し、「道は今より4メートル上だった。大正10年代に伊那から電車を引き、富士見までつなげる計画があったため拡幅し、擁壁をコンクリートで固めた」と解説した。

本通りの変遷を「明治から大正にかけて(高遠焼きの)焼き物屋があり、製糸の糸を取るかまや化粧タイルを作っていた。昭和35年には大火があり、消防で一晩中ポンプを凍らせないようにしたのを覚えている」と話した。

第2次世界大戦中の防空演習をする写真について「飛行機が落とした爆弾の火をバケツリレーで消す練習をしている。玄関先にバケツとはしごが置いてあるのは戦争での防火対策」と述べた。

市教委は今年度から、地域に残る写真やネガフィルムを集め、デジタル化するアーカイブ事業に取り組み、講演会は新たに加わった映像を紹介するために企画。約170人が来場し、懐かしい町並みを関心深げに見入っていた。

おすすめ情報

PAGE TOP