被災地で学べ防災の心 諏訪市の虹のかけ橋プロジェクト

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諏訪市は12日、市内の小中高校生が、東日本大震災被災地の宮城県石巻市・東松島市で防災・交流研修する「虹のかけ橋プロジェクト4」の最終事前研修会を同市公民館で開いた。20日から22日まで派遣される児童生徒32人は、金子ゆかり市長からプロジェクトリーダーの委嘱状を受け、現地での交流会に向けて発表や歌の準備をして、出発を前に意識を高めた。

委嘱式で金子市長は「現地で、これからの生活への発見や気づきがある。1人でも多くの人に伝えるために多くのことを吸収してきてほしい」と期待を寄せた。

2013年から4年目の同事業は、3・11を「忘れない」「伝える」と、人との「つながり」がテーマ。被災地で見聞したことを、学校や地域に発信し、防災意識を高める。今年度は小学5年生14人、中学2年生10人、高校生8人が参加する。

日程は、被災地や仮設住宅の見学、津波体験者からの傾聴、東松島市の児童生徒との交流など。今回新たに、被災した亡き弟のために「青い鯉のぼりプロジェクト」を行う伊藤健人さんと交流し、松島湾を船で巡り大人の語り部から当時や復興の様子を聞く。

5年前はテレビで災害の様子を知り怖さを実感したという諏訪南中2年の岩波美咲さん(14)=同市中洲=は「被災地で何があったのかよく見て、地震や津波がきた時に、どうすればいいのか聞きたい」。中学校教諭を志す諏訪清陵高2年の篠遠早紀さん(17)=下諏訪町=は「いつか起こることなので、その時に助けられるようになりたい。小中高校生の心の悩みや乗り越えたことを聞きたい」と意欲を話した。

市教育員会によると、28年度は8月上旬に予定。諏訪での交流を契機に「語り部」として活動する石巻高校1年の雁部那由多君の案内で、被災した場所の見学やその後の生活を聞くなどを計画。29年度は東松島市の児童生徒を受け入れる交流を考えている。初回からプロジェクトに携わる高見俊樹教育次長(59)は「子ども同士がつながり、心を開いて話し交流することは大事で、未来につなげてほしい」と話していた。

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