駅前開発の行方 変わる諏訪の玄関口3

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昨年12月に開かれた会合。上諏訪駅前市街地のあり方について意見を交わした

昨年12月に開かれた会合。上諏訪駅前市街地のあり方について意見を交わした

「上諏訪駅を降りた時に諏訪の暮らしの豊かさを感じられることが大事」

諏訪地域の高校生や支援する大人でつくる団体「ちぇんじすわみーてぃんぐ」が昨年12月中旬に諏訪市内で開いた会合。講師を務めた都市計画に詳しい工学院大学名誉教授の倉田直道さん(同市出身)が指摘した。

会合では駅前市街地のあり方をテーマに取り上げた。市民ら約15人を前に、倉田さんは「大きな投資はリスクがあるし、そういう時代ではない。まず最初は知恵だ」と強調。建物ありきではなく「市民がどんな活動をするのかが大事」。多様な人が集まれる場の創出が大切だと述べた。

「ソフト面で魅力的なものをつくるべき」「20~30代の若い人の話を聞いた方がいい」。参加者から意見が上がる。同会は1月以降も議論を続け、駅東口だけでなく、周辺のまちづくりを模索することを決めた。

開発事業に合わせて駅周辺のまちづくりを考えようという動きは他にもある。商店主や住民有志でつくる「駅前地区懇談会」は昨年1月から計4回、ワークショップを実施。同6月に金子ゆかり市長に経過を報告した。

懇談会の呼び掛け人の一人で駅近くの本町2丁目商業会長の宮坂友子さん(46)は「日常的に人が集い、情報発信できる場が欲しい」と語る。「(開発事業は)駅周辺のまちを数十年先まで左右する。まちづくりの方向性を行政や住民が共有する必要があるのではないか」。方向性を共有するために行政がもっとできることがあるのでは―と感じる。

東口を対象とする開発事業と西口との連動性が必要との声もある。西口近くに住む60代の男性は、東口の特定の場所だけがにぎわっても駄目だと感じる。西口との関連付けを意識し、「人の流れをつくってほしい」と望む。

駅周辺の将来構想を検討する有識者会議「駅周辺市街地あり方検討会」の議論を踏まえ、市は駅舎の橋上化について研究を始めた。東西口の連絡をスムーズにするなどの利点があるとされるが、実現されるとしても東口の開発事業とは時間的なずれがあり、市企画部は「今のところ並行する話ではない」としている。

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