地ビール用二条大麦栽培 初年度順調

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地元産の原料にこだわった地ビールづくりを目指して今年度、駒ケ根市や宮田村、南信州ビール、JA上伊那などが取り組んでいる二条大麦の試験栽培が順調な滑り出しを見せている。昨年6月に両市村のほ場で初収穫された大麦は約400キロ。市農林課は「天候にも恵まれ、初年度にしてはまずまずの収量」と手応えを感じており、業者に委託した成分分析の結果も良好だったという。ただ安定した生産と品質の確保には「長いスパンでの検討が必要」とみており、来年度も規模を拡大して試験栽培を続ける方針だ。

農産物の6次産業化や水田の新たな転作作物を探る中、地元で生産している地ビールに注目して始めた取り組み。二条大麦の県内での生産は珍しく、産地や原料としての適性を見極めるため、今年度は標高などの条件が異なる両市村のほ場6カ所(計約10アール)で試験栽培を始めた。

品種は寒さに強く、東北地方などでも栽培されている「小春二条」。同課によると今年度は、上伊那で栽培実績のある六条大麦を参考に手探りで栽培に着手したが、暖冬の影響で生育が早く、昨年6月には予想を上回る収量があったという。その後、栃木県内の業者に委託した成分分析では「製麦上、大きな問題はみられない」とのお墨付きを得ており、引き続きビールの原料となる麦芽としての成分分析を行っている。

幸先の良いスタートに、完全地元産地ビールへの期待も高まるが、同課は「昨年は暖かかったので、寒い地域で栽培できるかはまだ分からない。例年並みの寒さで生育状況をみる必要がある」と指摘。当面の間は試験栽培を継続していく方針で、2年目は栽培面積を初年度の5倍に拡大し、併せてビールに独特の風味を付けるホップの品種「信州早生」の試験栽培にも着手する。

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