安全願い「でえもんじ」 伊那市西箕輪上戸

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雪の降る中、区民が力を合わせて立てる「でえもんじ」

雪の降る中、区民が力を合わせて立てる「でえもんじ」

伊那市西箕輪上戸で14日早朝、厄よけと区内安全を願う小正月の伝統行事「でえもんじ」が行われた。区の実行部約70人が雪の降りしきる中、飾りを付けた高さ約12メートルの柱を、集落の中心にある道祖神の脇に立てた。

起源は諸説あるが、「伊那市内の民俗芸能(無形文化財)の記録 第十集」(市教育委員会発行)によると、鎌倉時代末期に始まった。明治時代末に一度、中止したところ、疫病がはやり死人が出たために復活したという。

暗闇に響き渡る太鼓の音を合図に、区民は、もみ殻を詰めた色紙袋「巾着」や、色紙を竹串に巻き付けた「花」を持って集まった。約180個の巾着や花、酒だる、「天下泰平」などと書いた飾り箱などを柱に取り付けた。「せーの」の掛け声とともに柱を起こし、さすまたも使って一気に立てた。冬空に彩りを添えた柱を見上げ、「きれいにできたな」と顔をほころばせる区民の姿もあった。

実行部長の鈴木和美さん(65)は「今年も無事に立てることができた。これだけの規模でやっているところは他にはないといい、昔からの伝統を続けていきたい」と話した。

柱は20日早朝に下ろし、巾着と花は区民が持ち帰って神棚に供える。

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