茅野市営6温泉施設 利用者前年同期比5.5%減

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茅野市の市営6温泉施設の今年度利用者は昨年12月末現在で42万9658人で、前年同期比で5・5%減っていることが、指定管理者の茅野市総合サービスのまとめで分かった。前年度の減少率が1%だったことから、昨年4月に市民以外の料金を市民の1・5倍に引き上げた料金改定の影響で、客離れが進んだとみている。年間利用者は4年ぶりに60万人台を割る見通しだ。

利用者が大きく減ったのは、望岳の湯(玉川)と金鶏の湯(金沢)。望岳の湯は原村境、金鶏の湯は富士見町境にあり、値上げの対象となった両町村の常連客の多くが料金改定後に「来なくなった」という。市外利用者が近隣の温泉施設に流れたとの見方もある。

市外利用者が全体に占める割合は10・6%だった。別荘利用者は市民料金のため単純に比較はできないが、前年度の入場者アンケートで把握した市外利用者の割合(6月22・3%、7~8月33%)を大きく下回った。

12月末現在の利用料収入は1億4200万円で、前年同期比で1・6%減。料金改定の影響もあって減少幅が小さくなったと分析している。市外利用者が支払った利用料の割合は収入全体の19・4%だった。

施設別でみると、観光客や登山者を中心に市外利用者が2割に上った縄文の湯(豊平)で、利用料収入が前年同期を6・8%上回った。前年同期比で6~9%の減収となった望岳の湯と金鶏の湯とは対照的な結果となっている。

今回の料金改定は、受益者負担の公平性を図るのが狙い。市民の料金は400円に据え置き、市外を600円に引き上げた。市民以外の回数券は市議会が1枚増やす修正案を可決し、12枚つづり6000円(実質1回500円)とした。この回数券は市外利用者の13%が使用した。

市外利用者の利用状況が明らかになったのは初めて。温泉施設は「市民の福祉と健康の増進」(市温泉施設条例)に向けてほぼ同一規格で整備された福祉目的の公共施設だが、一部施設は観光的な機能を有している実態が改めて浮き彫りになった。

市は、地方創生で交流人口の増加を目指しているが、今回の料金改定で「排他的なイメージを植えつけてしまったのでは」と懸念する声がある。市外料金で利用して「寂しい」と投書した茅野市出身者もいたという。施設のあり方について、市は「設置目的を変える予定はない」としている。

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