勇壮優雅「あ・うんの舞」 羽広の獅子舞

LINEで送る
Pocket

息の合った舞い合わせを披露する羽広の獅子舞

息の合った舞い合わせを披露する羽広の獅子舞

伊那市西箕輪羽広に伝わる羽広の獅子舞が15日早朝、地元の仲仙寺で奉納の演舞を行った。小正月の伝統で、勇壮な雄獅子と優雅な雌獅子の2頭が”あ・うん”の呼吸で特徴でもある舞い合わせを披露。笛や太鼓が一体となって盛り上げて、五穀豊穣などを祈願した。

1613年に同寺の再興を祝って舞ったのが起源とされ、所作やお囃子が異なる雌雄の獅子。区内全戸で羽広獅子舞保存会を組織し、この日は20~60代の約50人が参加した。

口を結ぶ雄獅子と口を開けた雌獅子が絶妙な間合いをみせる姿は「阿吽の舞」と呼ばれ、剣や御幣を手にして「浄の舞」、「悪魔払い」など5種類の舞を展開。舞い散る粉雪を背景にした本堂内で、多くの見物客を前に躍動した。

雄獅子の頭を担当した山口輝樹さん(41)は「仲仙寺で舞えるのは名誉なこと。自分の舞を確立できた」と笑顔。見守った妻の今日子さん(28)は「毎日夜遅くまで練習していた。迫力ある舞で格好いい」と目を細めた。

同じく雌獅子の重盛千冬さん(30)は始めて2年目での大役で「(仲仙寺で舞えるのは)一生に一度と聞いていたので、こんなに早く回ってくるとは驚いたが、思ったように舞えた」と感慨深げ。保存会の唐澤信彦会長(56)は「練習の成果が実った。他地域から移ってきた人たちも積極的に参加しており、伝統を大切にしていきたい」と話した。

奉納後は雌雄が北と南に分かれて、区内の数十戸を回った。

おすすめ情報

PAGE TOP