若者呼び活性化 伊那市西町にシェアハウス

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シェアハウスの壁の塗り替えに取り組む大学生ら

伊那市地域おこし協力隊の齋藤俊介さん(46)が、伊那市西町に若者向けのシェアハウスをオープンさせる。安価な家賃で住まいを提供して若者を呼び込み、地域の活性化につなげる狙い。空き家を改修して活用する計画で、3月の完成を目指して準備を進めている。21日は若者向けワークショップの一環として、地元や東京の大学生5人が作業を手伝った。

シェアハウスは、一つの住宅を複数の人と共用して生活する賃貸住宅。都市部では若者に人気があるが、「上伊那地方では聞いたことがない」(齋藤さん)という。当初は信州大学農学部(南箕輪村)の学生を想定していたが、社会人の入居希望者もおり、学生に限らないことに。既に女性2人が住み始めていることから、入居者は女性限定とする見通しだ。

物件は「空き家バンク」から探し、賃借した。木造2階建てで、延べ床面積は約116平方メートル。築後数十年が経過しているとみられ、増築を繰り返した跡もある。齋藤さんは所有者の許可を得て改修を計画。昨年12月から工事に取り掛かり、床の張り替えや壁の塗り替え、風呂のリフォームを中心に進めている。県産材を活用することで県の補助金も受けた。

キッチン、トイレ、風呂は共用。居住スペースとして5部屋設けるほか、入居者以外も利用できるコミュニティースペースも設置する。家賃は相場より1万円ほど低く設定する予定だ。

齋藤さんは東京都出身で、出版やウェブ関係の会社に勤務していたが、東日本大震災の被災地でのボランティアをきっかけに、地域資源を生かして地域課題の解決を目指すコミュニティービジネスに着目。「もともと田舎志向があった」といい、南アルプスなどの登山で訪れたことがある同市の地域おこし協力隊の募集に応じた。

地域おこし協力隊の任期は今年度で終えるが、引き続きこの地域にとどまって、まちづくりに関わっていく考え。シェアハウスもその一つで、「地域に若者を呼び込むとともに、家賃に振り向けていたお金を消費に回してもらうことで、地域経済の活性化にもつなげたい」(齋藤さん)と話している。

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