地中熱活用 CO2排出量78%減少

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地中熱を活用した冷暖房システムが稼働。パネルヒーターに温水を通して館内を暖める

諏訪市が市美術館(湖岸通り)で稼働する地中熱活用の冷暖房システムについて、2015年度の二酸化炭素(CO2)の排出量が暖房に灯油やエアコンを使っていた前年度に比べて78・2%減少したことが、市生活環境課のまとめで分かった。同市特有の再生可能エネルギーの活用が地球温暖化の原因になるCO2の削減につながっている半面、一般家庭への普及には至っておらず、課題になっている。

15年1月に導入し、美術館1階は暖房、2階は冷暖房に地中熱を利用している。深さ77メートルの穴を掘削し、内部に挿入したU字形のチューブに不凍液を循環させて地中熱を吸収、地上に置くヒートポンプで熱を圧縮して館内に送っている。

地中熱システムで生んだ熱の数値を基に、それまでの方式でその数値を賄った場合にどのくらいのCO2排出量になるか計算。従前の方式だと31・7トンの排出になるのに対し、15年度は6・9トンにまで抑制できたという。

地中熱暖房稼働後の館内の冬場の室温は平均17・1度。稼働前の平均7・8度より高く、システムの効果が出ている。

ただ、一般家庭には拡大していない。市は今年度、地中熱システムの家庭への導入を促そうと、システム購入費や工事費などについて対象経費の3分の1以内を上限30万円で補助する制度を市単独で設置したが、応募はないのが現状だ。

地中熱の冷暖房システムを家庭に導入する場合は200~300万円程度必要といい、同課は「初期投資に費用がかかるのが課題だが、来年度は地中熱の普及に向けてPRしたい」としている。

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