「諏訪考古学の原点」考える 武藤さんら講演

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「諏訪考古学の原点」について考えた講演会

「諏訪考古学の原点―武藤雄六と清陵地歴部の土着考古学」と題した講演会が21日、諏訪清陵高校付属中学校であった。富士見町井戸尻考古館初代館長の武藤雄六さん(86)=同町=と清陵高校地歴部出身の3人が講演。考古学と向き合う武藤さんの姿勢などを振り返りながら、地元研究者による考古学の意義や役割などを考えた。約60人が聴講した。

同校の三澤勝衛先生記念文庫運営委員会が諏訪力講座特別講演会として開催した。地歴部卒業生は元諏訪市美術館長の五味一郎さん(60)=諏訪市=、高島城長の高見俊樹さん(59)=同=と富士見高校教諭の三上徹也さん(60)=岡谷市=。

武藤さんは藤森栄一との出会いなどを紹介。土器の復元は「当初、だれも教えてくれず自己流でやり、あとで見てくれの悪いものはやり直した」と明 かした。土器の復元は数多く携わったが「おかしいなと思っていると、夜が明けていた」とも懐かしんだ。

地歴部の3人は武藤さんと出会い、発掘調査をすることで「学問の喜び、考古学の楽しみを肌で感じた」とした。藤森をはじめこの間、諏訪地方で多くの考古学者が育ったと指摘した上で「地域に根差した考古学者が地元を担っていた」と寄せた。

3人は代表的な研究成果をそれぞれ発表した。三上さんは諏訪市の曽根遺跡が「矢じりの作業を教える場だった」と考察、「諏訪の精密業の原点でもあった」とした。

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