障がい者就労支援ジャンピン こだわりパン

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富士見町とちの木にある障がい者の就労支援事業所「Jumpin,(ジャンピン)」が今月で開設から半年たつ。上質の原料にこだわったパンの製造販売を手掛け、口コミでファンを増やして生産量は当初の3倍に拡大。就業スタッフは現在11人で、今年度内にはさらに5人が就職を予定するなど、障がいを持つ人の生活と社会的な自立支援に向けて成果を上げ始めている。

同事業所は社会福祉法人清明会が、昨年7月21日に開設。障がい者の働く場を求める地域の声にこたえた。スタッフは、障害者自立支援法が定める雇用型(A型)の就業が4人、非雇用型(B型)が6人で、茅野市、富士見町、原村在住の20~60歳代。職員がサポートにあたる。

平日の5日間、パンの製造、直売、出張販売を行い、口コミでファンが広がって町外からの来店も増えた。出張販売は諏訪地方の主に官公庁や公共施設で、最近は地域のイベントに参加の声もかかるようになった。

人気を支えるのは、品質へのこだわりだ。大手製粉メーカーの研究所が同事業所のために生地の粉、焼き方を開発した。バターやチョコレート、クリーム類など具材も本場の味を取り寄せている。

季節に応じた新商品の開発にも精力的で、これまでに100種類以上を商品化した。同事業所の根村隆司就労支援部長は、「市場競争で勝てる本格的な味で評判を呼んでいる」と胸を張る。

現場では、スタッフそれぞれの得意の技術や適性、障がいに応じて作業を分担。「持ち味、特性を生かし、伸ばすように努めている。スタッフが、家庭でその日の作業や職場の話をするようになり、やりがいを感じている様子。『自分の仕事』という責任感も育ってきた」(根村部長)という。

就業希望者が諏訪地方一円や近隣県など広域から集まるようになり、障がい者の働き場所としての魅力も上がってきた│との手応えも得ている。今月、就職した富士見町内の男性(42)は、「ここの職場は雰囲気が和やか。働くのが楽しい」と話す。

今後は、給食センターへの供給や、上伊那地方へも販路を拡大する計画。パンのほか、ジビエ料理の商品開発にも取り組んでおり、2月には鹿肉料理の製品発売を目指している。スタッフの雇用も最大40人まで増やす方針だ。

根村部長は、「障がい者が安心し働け、喜びを感じられること、自信を持てることが最大の目的。それぞれの作業のプロフェッショナルを育てたい」としている。

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