歌人赤彦に迫る 諏訪湖博物館企画展

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多彩な資料で赤彦の歌と歩みを掘り下げた「教育者赤彦と冬の湖」

下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館は4月2日まで、企画展「郷土の歌人 島木赤彦を探る~教育者赤彦と冬の湖」を開いている。歌人として、また教育者として活躍した赤彦の姿を掘り下げ、赤彦が作った「冬の諏訪湖」の短歌に絡めて、御神渡りやスケートなど冬の諏訪地方特有の風物や生活文化を紹介している。

命日の3月27日に開く「赤彦忌」に合わせて企画した関連の展示会。「教育者赤彦」「赤彦が見た冬の諏訪湖」の2テーマで、文献や研究資料を交えて足跡をたどる。

このうち「赤彦が見た冬の諏訪湖」では、「諏訪の海深くもこめし朝霧の晴間に見ゆる富士の峰哉」「湖の氷はとけてなほさむし三日月の影波にうつろふ」など、赤彦が冬の諏訪を詠んだ歌に絡める形で、多彩な資料を展示している。

「湖ぎしのアークの光さやさやに氷に遊ぶ人を照らせり」の歌は、諏訪湖で盛んにスケートが行われるようになった明治40年代に、赤彦が高浜スケート場を見て詠んだ1首。中央線開通に伴い諏訪湖には都会からスケート客が押し寄せるようになり、地元でも、スケート靴を模した「下駄スケート」が開発されて流行。湖畔にアーク(街灯)がたかれ、夜間もスケートに興じる人でにぎわったといい、この歌の資料として、実物の下駄スケートや、諏訪湖まで滑りに来たスイス、イギリスなど外国公大使の写真などを展示した。

冬の諏訪湖を代表する自然現象の御神渡りは、550年にわたる記録をたどりながら、亀裂が走る方向の変遷、発生のメカニズムなどを取り上げた興味深い内容。会期が長いため、展示では教育資料なども随時充実する予定といい、同館では「郷土の歌人を通して、諏訪の冬を見つめてもらう機会になれば」と話している。

月曜、祝日の翌日は休館。午前9時~午後5時。入館料大人350円、小中学生170円。問い合わせは同館(電話0266・27・1627)へ。

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