諏訪市文化センターの魅力 専門家が解説

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後藤さん(右)の解説を聞きながら諏訪市文化センターのホールを見学する参加者

諏訪市教育委員会は29日、国登録有形文化財(建造物)の諏訪市文化センターの魅力を知ってもらおうと、近代建築の専門家による講演会を同センターで開いた。法政大非常勤講師で設計者の吉田五十八(いそや)(1894~1974年)にも詳しい後藤武さんら2人が、建物の見所や意匠的特徴などについて解説。市内外の約60人が熱心に聞き入った。

市文化センター(旧北澤会館)は1962年、旧東洋バルヴの前身である北澤工業の福利厚生施設として建設。日本の伝統建築の要素を鉄筋コンクリート造りの現代建築に取り入れている。

後藤さんは、吉田五十八について「伝統的な数奇屋建築を現代に合わせて造るのが彼の仕事だった」と説明。五十八は「水平性」が特徴の寝殿造りの建築にも影響を受けているとし、「この建物も水平性を強調したシャープな陸(ろく)屋根と、勾配屋根が組み合わさっている」とした。

「周辺の環境と建物をどう調和させるかを考える建築家だった」とも述べ、「水平屋根は諏訪湖、勾配屋根は山並みを意識したものではないだろうか」と推察。ホールの格子状の天井装飾は「勾配屋根と同じ形になっている」と紹介し、「細部にわたって手が込んでいる」と強調した。

工学院大客員研究員の二村悟さんは「近代化遺産の見方・楽しみ方」をテーマに話した。講演後、参加者は間口の広い舞台と六角形の客席が特徴のホールを見学した。

2月12日午後1時からは国重要文化財・片倉館で、同館に関する講演会を開く。参加無料、申し込み不要。問い合わせは生涯学習課(電話0266・52・4141内線582)へ。

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