伊那西部保育園存続を 地元住民ら要望書

LINEで送る
Pocket

伊那西部保育園の存続について白鳥孝市長に要望する地元区長(右)ら

園児数の減少を受けて伊那市が廃園の方針を示している同市小沢の伊那西部保育園について、地元住民らが3日、存続を求める要望書を白鳥孝市長と黒河内浩市議会議長に提出した。今後、保育園の問題を含め地域の活性化について考える「伊那西地区を考える会(仮称)」を設立する方針も説明。白鳥市長は地域の努力によって園児数が確保できれば再開の可能性もあるという認識を示した。

要望書は地元4区・3常会の区長・町総代や伊那西小学校PTA会長らの連名。住民へのアンケート調査の結果、60・2%が伊那西地区に保育園は必要とし、存続を要望。定員の半数としている保育園の休廃園基準に関し、同保育園の定員60人の半数確保は地域の実情に合わないとして、見直しを求めた。

また、他の保育園に園児が分散することで地域に根差した子育てや保小連携の教育ができていないこと、祭りや体育祭、文化祭などへの保育園の参加がなくなり、地域とのつながりが希薄になっていることも指摘した。

この日は宮本和夫ますみケ丘区長や渡部洋一伊那西小PTA会長ら5人が市役所を訪れ、白鳥市長と黒河内議長に要望書を手渡した。

これに対し、白鳥市長は同じく園児数の減少から休廃園が危ぶまれながら地域ぐるみの取り組みで存続につなげた新山保育園や高遠第2・第3保育園の事例を挙げながら「地域を挙げて園児数の確保や移住定住にしっかり取り組んでいくことが一番大事だ」と強調。「園児数が確保できれば再開という可能性も出てくる」と述べた。

その上で、人口増に向けて「移住定住のモデル地域として伊那西地区の皆さんが立ち上がっていただければ市として応援する用意はある。今後、小黒川スマートインターチェンジができるし、工業団地があり、農林業も盛んで、働く場所がある。こうしたこととも連動してくるのではないか」と指摘した。

宮本区長は「保育園の問題をきっかけに 地域の活性化を考えていきたい」と応じ、今後、「考 える会」を設立する方針も説明 。アンケートでは伊那西小 近くへの保育園設置を求め る意見も多かったこと から、まずは同保育園の存続を求めつつ、伊那西地区の新たな保育園のあり方も考えていきたいとした。

市は廃園の方針に基づいて市議会3月定例会に関係条例の改正案を提出する考えを明らかにしているが、「地域での議論を評価する。議会までまだ時間がある」(保健福祉部)として地元の動きを注視していく意向だ。

おすすめ情報

PAGE TOP