春の訪れ「雲平」作り 諏訪の中央食品工業

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春を呼ぶ飾り菓子「雲平」

諏訪市諏訪2の中央食品工業で、桃の節句や彼岸の飾り菓子「雲平」の製造が本格化している。四季折々の花の絵柄が詰まった半生菓子が店頭に並び、春の訪れを感じさせている。

もち米を焼いた粉「味甚粉」と砂糖を主材料にした工芸菓子。粉を熱湯で練りあげた生地が雲のように見えるため雲平と呼ばれる。創業70年余の同社は、桜、アヤメ、アサガオ(5色)、コスモスの花菓子を季節限定で作っている。

三代目の伊藤泰輝社長(51)が中心となり、今季は1月下旬から製造を始めた。上焼味甚粉と上白糖で作った生地は、銅鍋を使い透明感を出している。コスモスは細い葉の形状にこだわり、40個余の生地を組み込む。直径25センチの生地を2・5センチの金太郎あめ状にのばし、乾かして3ミリほどの薄さに切り、1個ずつ細竹の上に並べると、形が曲がり立体感が出る。

すべて手作業で、竹の上に乗せると雲平がくっつかない昔ながらの製法という。伊藤社長は「気温が低いと生地が固くなり、上半身の体重を使い力仕事になる。湿気があるとべたつくので、気候も考えながら作る」と話し、長年の勘と受け継いだ技で手早く作業を進める。冷たい外気も利用しているため、今の時期が適しているという。

3月中旬まで製造し、JR上諏訪駅周辺の土産物店、ホテル、旅館やドライブイン、サービスエリアなどで扱っている。

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