伊那市駅前”知恵の宝庫” 商店街店主ら講師

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菓子庵石川の工場内を見学する講座受講者たち

JR伊那市駅前の商店街を会場に、店主らが講師になって暮らしに役立つ知恵や技術などを伝える「知恵と技を商店街がつなぐ1ケ月」が4日、始まった。商店の魅力に気付き足を運んでもらうきっかけになればと、通り町1丁目商店会などが初めて実施。26日までに各店の個性が光る計14講座を開く。

中心市街地の商店主らでつくる「伊那まちの再生やるじゃん会」が2年ほど前に定期的に開いていた勉強会がきっかけとなり、試験的に開くことになった。ネックだった運営費には、市協働のまちづくり交付金を充てた。

味噌の仕込み方や布団を座布団へリメークする方法を学ぶ講座、商店街に残るレトロな建物見学ツアーなどの講座を企画。同商店会の平賀裕子会長は「大量消費の時代。商店街が(壊れたものを直すことで)愛着あるものを長く使うライフスタイルを提案したり、味噌造りなど家庭で行われなくなった文化や技術を、子どもたちに伝承する場になれば」と意欲を見せる。

初日は、菓子庵石川の工場見学と門・やませんでの「郷土に伝わる漬物のお話」の2講座があった。漬物講座には約15人が参加。店舗関係者が試食用の漬物を用意し、仕込み方を伝授。「シマウリの鉄砲漬けを作る時は、焼酎を使うと、おいしくなってカビ防止にもなる」などのアドバイスに、参加者は熱心に聞き入った。「教わった野沢菜の作り方を家で試したい」と笑顔の宮嶋厚子さん(62)=南箕輪村=は「店員さんは知識がすごい。(講座は)お店を知るいい機会」と話した。

工場見学者の受け入れは初めてという石川 。参加者約15人が普段は見ることができない作業 風景を見学、菓子職人が餅で生チョコを包んでいく手さばきに見とれた。同社代表取締役の石川信頼さんは「普段は工場内にいるので、お客さんと接する良い機会になった 」と講座で生まれたつながりを歓迎。「商店街を身近に感じ、愛着を持ってもらえれば」と期待していた。

催しに関する問い合わせはワイルドツリー(電話0265・96・0438)へ。

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