2017年02月08日付

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全国各地であの手この手が駆使される観光アピール。景色や料理、レジャーなど「行ってみたい」と思わせる要素はさまざまだが、今や一般的な良い景色だけでは他地域との差別化は図れないらしい▼諏訪地方観光連盟が都内で行ったキャンペーンを訪ねる機会があった。自然や文化の魅力を売り出すキャッチフレーズは「謎の国、諏訪の国。」。その場所に行かないと味わえない「非日常の体験」を売り出すのだという。霧ケ峰高原での朝食、絵のような風景が魅力の御射鹿池などが次々と紹介された▼諏訪湖の氷がせり上がる神秘的な「御神渡り」の現象は冬の諏訪ならではのものとして宣伝するのは順当なところ。意外だったのは、熱い湯で知られる下諏訪町の浴場「旦過の湯」をプッシュしたこと。自身は子どもの頃、熱くて湯船に漬かることができずに翌日かぜ気味になった思い出がある。その湯が観光スポットの一つになるとは驚いた▼茅野市出身の建築家藤森照信さんが発案した木の上の茶室・高過庵を「地球上で最も危険な茶室」と説明していた。「何だろう」と思わせるキャッチコピーでも見る側を引き付けようとする▼地元の人が当たり前と感じるものを「不思議」と捉えて発信するには着眼点が決め手のようだ。もちろん目新しさだけでなく伝統や風習もあるだろう。周りを見渡せば、埋もれている素材がまだまだあるのかもしれない。

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