木造地蔵菩薩立像など2件 県宝指定答申

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県文化財保護審議会は7日、長野市篠ノ井・長谷寺の木造地蔵菩薩立像(もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう)、上田市中央・願行寺の銅造阿弥陀如来(どうぞうあみだにょらい)と両脇侍立像(りょうわきじりゅうぞう)の2件を県宝に指定するよう答申した。それぞれの地域での仏像の受容や信仰の歴史を語る貴重な資料であることなどが理由。

答申によると、木造地蔵菩薩立像は高さ79・5センチでヒノキとみられる針葉樹製。制作は13世紀前半にさかのぼるとみられ、「運慶・快慶の作を踏まえながら、一部に和様回帰も認められる静かで穏やかな優作」。寺のある地域は慶派作品を権威の象徴としたとされる鎌倉幕府・北条得宗家や御家人勢力の配下に長くあり、「仏像受容の傾向や信仰史を考える資料としても貴重」とした。

銅造阿弥陀如来と両脇侍立像は、阿弥陀如来が高さ47・5センチ、両脇侍が33・2センチ(左)と32・2センチ(右)。13世紀末にさかのぼる作とみられ、脇侍が全国的にも珍しい胸の前で左右の手の指を伸ばして重ね合わせる「梵篋印(ぼんきょういん)」を結んでいることなどから、善光寺信仰の中心地や県内の仏像の水準を明らかにする「貴重な作例」とした。

ほかに、長野市安茂里・犀川神社の杜煙火(もりはなび)1件を県無形民俗文化財に、東御市羽毛山(はけやま)・加沢(かざわ)産アケボノゾウ化石群1件を県天然記念物に、それぞれ指定するよう答申した。

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