御柱祭や法被紹介 「諏訪の道祖神」第5版

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大幅に加筆した第5版「諏訪の道祖神と蚕神 諏訪市編」を紹介する小野川恵美子さん

道祖神の調査に取り組む諏訪市大手1の小野川恵美子さん(69)は、写真685枚と文章で記す「諏訪の道祖神と蚕神 諏訪市編」第5版を発刊した。4版までの資料に加え、新たに踏査した、各区の道祖神御柱祭や謂(いわ)れ石、製糸業に関わる墓碑などのテーマを加筆。前版と比べ74ページ増え、忘れ去られようとするものを掘り起こす、貴重な資料となっている。

小野川さんが道祖神に関心を持ったのは6年前、市まちづくり市民協議会情報文化部会主催の道祖神を巡るツアーに参加、マップ作りに加わったことがきっかけ。定年退職した翌年から先人が著した資料を基に、カメラや巻き尺を持って一基一基本格的に探索。村の境や人々の暮らしも垣間見える道祖神に、一層関心を高めた。

以来、あるはずが見つからない、移転されていたものもあって、「今、現状を記録に残さないといけない」という思いからデータを積み重ね、冊子にまとめている。

5版には、昨年市内でも多く行なわれた道祖神御柱祭や、色とりどりの法被姿90点を紹介。豊田村の誕生、歴史を語る「豊田村の礎石」など豊田地区の「謂れ石」、中洲地区にある「道供養の石碑」、神社仏閣などの棟木の先に飾り付けた「懸魚(げぎょ)」などを新たに盛り込んだ。

蚕神は6市町村、辰野町と広範囲に取材、下諏訪町萩倉では製糸家の墓に続いて工女の墓碑を見つけた。郷土史家を訪ね、「過酷な労働に耐えた哀史のイメージがある工女だが、一人の人間として扱っていた証拠だろう」と聞き、「埋もれていた貴重な文化財に触れた思いがした」。「今の私たちの暮らしは先人の厳しい蚕糸業の営みがあってのこと。この地方に多くある蚕神がそれを物語っていると思う」と話している。

イラストは夫の三四さん。希望者に実費(1600円)で頒布。A4判。188ページ。問い合わせは小野川さん(電話080・7748・6550)。岡谷市の笠原書店(電話0266・23・5070)で扱っている。

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