残されたバラ大切に育てて 里親募集

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ハウス内に植えられたままになっているバラ。里親を募集している

伊那市のバラ栽培農家が残した約3000本のバラを引き取って育てようと、市内のバラ愛好家有志が7日夜、実行委員会を結成し、「里親」の募集を始めた。ハウス内に植わるバラの株を自分で掘り出して持ち帰り、継続的に育成、管理ができる個人や団体が対象。新たな里親のもとで大切に育ててもらい、花いっぱいの地域づくりに活用してもらいたい考えだ。

実行委によると、バラは栽培農家の男性がハウス5棟で育て、切り花として出荷していたが、昨年7月に死去。後継者はおらず、放置されたままになっていた。

男性の遺族は処分を検討していたが、「丹精込めて育てたバラを処分するのは忍びない」と、伊那まちバラ咲く街角連絡協議会事務局長の若林敏明さん(61)に相談。若林さんは里親を募って育ててもらうことにし、「バラの里親大作戦」と銘打って実行委を立ち上げた。

バラは赤、白、ピンク色などがあり、品種は不明。苗を植えてから7~10年ほどとみられ、管理次第で今後20~30年ほど花を咲かせることができるという。里親は1人最大200本までとし、3000本を超えたところで募集を打ち切る。団体、個人は問わないが、その後の管理を考え、一定のグループでの応募を歓迎する。諸経費を賄うため、バラ1本につき100円のカンパを求める。

掘り出し作業は2月26日~3月26日の日程で、時間は午前9時~午後4時。ハウスは同市荒井の上伊那広域消防本部近く。道路は狭く、駐車スペースがほとんどないため、作業日は里親登録後に調整する。とげが絡まない服装で、小型のせん定ばさみ、のこぎり、スコップ、ビニール袋などを持参する。

実行委では作業しやすいようせん定したり、補強の針金を取り除いたりして準備を整える予定。2月12日には栽培経験がない人のための「里親講習会」を同市荒井のセントラルパークで開く。参加無料。時間は午後2~3時。株の掘り出し方や植え付け、管理の方法を指導する。終了後、現地の下見も行う。

若林さんは「何とか1本も枯らさないよう育てたい」と強調。アルプスバラ会の春日千定会長(78)は「花は心を癒やす。花いっぱいの地域づくりに役立ててほしい」と話していた。

申し込み、問い合わせは若林さん(電話090・4094・2870)へ。

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