高島藩主諏訪家墓所 国史跡に指定

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江戸時代に高島藩主を代々務めた諏訪家の墓などがある諏訪、茅野両市の「高島藩主諏訪家墓所」が9日、一括して国史跡に指定された。歴代藩主の墓が一カ所に継続して造営されたのは全国でも珍しく、墓標は巨大で独特の形状で、近世大名の墓所のあり方を知る上で重要として、国の文化審議会が文部科学大臣に答申していた。諏訪市では初めて、茅野市では4件目の国史跡。

墓所は、初代藩主・頼水と両親の墓がある茅野市上原の頼岳寺、2代以降の墓がある諏訪市湯の脇の温泉寺に分かれる。温泉寺の墓所には高さ約3メートルの石製の墓標が並び、2代忠恒の墓標は、戒名の刻字部分に金泥が施されるなどの特徴がある。

諏訪市教育委員会は来年度、墓所内に説明看板を新調する予定。墓所近くに駐車スペースを確保し、墓所まで道案内する看板を設ける。「現地見学会も開きたい」としている。茅野市と共同で保存活用計画の作成にも着手する計画だ。

茅野市教育委員会は「(所有する)頼岳寺と相談しながら、いい整備をしたい。縄文が注目される茅野市だが、縄文時代以降も、直刀が出土した永明寺山古墳など江戸時代にかけて歴史が深く残っている。今回の初代藩主の石廟も、当時の諏訪地方独特の形を伝えており、郷土の文化財として広く知ってほしい」としている。

松本市の小笠原氏城跡(井川城跡、林城跡)も、保存状態が良好で、室町から戦国時代にいたる領主の居城のあり方を具体的に知ることができるなどとして、併せて指定された。今回の指定で県内の国史跡は38件になった。

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