ミャンマー農業振興 オイスカセンター20年

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20周年で現地スタッフらから贈られた寄せ書きを手にする岡村さん

主にアジアや太平洋地域で農村開発を展開する公益財団法人オイスカ(東京都杉並区)が、ミャンマーのマグウエイ地区に農村開発研修センターを開設し昨年で20年が経過した。農業には厳しい気候の中、現地に合った農業技術を定着させようと、長野県からも多くの人が活動に関わるなど国際貢献に努めている。

■スー・チー氏を表敬訪問

同研修センター初代所長の岡村郁男さん(85)=岡谷市今井=もその一人。一線を退いた現在も、オイスカの農業技術指導顧問として、現地と日本を行き来しながら農業技術の向上に心を砕いている。

ミャンマーでの活動に関わるオイスカ県支部によると、昨年11月21日に現地で行われた研修センター20周年記念式典には、現地の人も合わせ1000人近くが参加。席上、ミャンマー農業畜産灌漑(かんがい)省から20年の活動に対し感謝状が贈呈された。式典後、岡村さんはオイスカ関係者らと共に国家最高顧問のアウン・サン・スー・チー氏を表敬訪問し、懇談したという。

岡村さんは、このときの訪問を「スー・チーさんからぼかしを使った農業に関心があると話があり、『うまくいかない』と相談された。信頼感のにじんだ話をしてくれた」と振り返る。

■研修生OB各地で活躍

ミャンマーでの活動は1996年、ミャンマー国家計画経済開発省と協約を結びスタート。翌年7月、水路もないマグウエイ地区の乾燥地帯で研修活動を開始した。岡村さんは2008年まで研修センターで所長を務めた。

この20年間で、研修センターで学んだ研修生OBが各地で農業指導者として活躍するまでになった。これまで354人がセンターを巣立ったという。

人材の育成のほか、現地の気候に合った農 業技術の開発や作付け品種の選択など、持続可能な有 機農業のための技術指導 が続く。現在、稲作や野菜栽培、養豚、養鶏などが研修科目になっている。

これまでの経験から「日本ほど農業の条件がそろった場所はない」と、改めて実感する岡村さん。今も縁の途切れないミャンマーは、「私にとっては第二の古里。研修生が育ち、孫(研修生の子ども)も育っている。気持ちが通ったよう。協力できることは何でもやりたい」と、まだまだ意欲は尽きない。

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