2017年02月14日付

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ストレス社会と言われる現代。生来の楽天家には無縁のように思っていたが、「ストレスチェック」が始まり、診断を受けることになった。働く人の心理的な負担を把握する目的という▼結果は予想通り問題なし。幸いストレスを感じることは少なく、同僚からも「鈍感力がある」(もちろん皮肉)と太鼓判を押されている。必要以上に難しく考えず楽観的。良く言えばプラス思考ということなのだろうが、一方で自分に都合の悪いことや厄介なことに目をつぶっていないか。省みる必要があるかもしれない▼人は多少の異常事態が起きても正常の範囲内とみなして都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」と思う特性があるという。心理学の用語で「正常性バイアス」と言うのだそうだ。日常生活で起きるさまざまな出来事に対し、過剰反応しないよう心の平静を保とうとする仕組みと言われている▼こうした心の働きについて、しばしば注目されるのが災害時である。避難勧告や警報が出ているにもかかわらず、すぐに避難しなかったりして逃げ遅れてしまうといったケースだ。正常性バイアスによって事態を過小評価したことが一因と指摘される▼来月には東日本大震災の発生から6年になる。災害自体を防ぐことはできないが、備えが必要なことは言うまでもない。「自分は大丈夫」「まだ大丈夫」と思っていないか。改めて心に問い掛けてみたい。

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