小尾権三郎200回忌法要 茅野市上古田区

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記念碑に線香を手向ける茅野市上古田区の区民たち

伊那市と山梨県北杜市にまたがる甲斐駒ケ岳(標高2967メートル)を1816年に開山した行者、小尾権三郎(威力不動尊、1796~1819年)の200回忌法要と記念碑除幕式が12日、出身地の茅野市上古田区で行われた。不動尊を祭る威力不動堂での法要には区民や県内外の信者ら約130人が参列。先人の偉業に思いをはせ、後世に受け継いでいくことを誓った。

上古田区でつくる威力不動尊200回忌記念事業実行委員会(実行委員長・小尾正明区長)が主催。法要では真徳寺の金田照俊住職が読経する中、参列者一人ひとりが焼香して手を合わせた。続いて、少し離れた権三郎の墓地に移動し、200回忌記念碑の除幕を行い、線香を手向けた。

記念碑は100回忌、150回忌に続いて建立した。150回忌と同じ大きさで、21センチ角の四角柱で高さ1・15メートル(台座石含む)。山崎石製で、正面に「駒嶽開山 威力大聖不動明王弐百回忌」と刻んだ。堀内石材店(諏訪市)が施工した。

公民館で開いた直会で、小尾実行委員長(68)は「お不動様の歴史が徐々に薄れ、史実の分かる人も少なくなり、知られていないことも実感した。お不動様の偉業は後世に伝えていくべき大切なことと感じる」とあいさつ。柳平千代一市長が「茅野市として文化と精神を継承していきたい」と祝辞を寄せた。

権三郎が入山した横手村(現山梨県北杜市白州町横手)にある横手駒ケ嶽神社の今橋武宮司(64)が「上古田区の皆さんに不動尊をお守りしていただいている。本当にありがたい。墓所とお堂があることをうれしく思う」と謝辞を述べ、全員で献杯して権三郎の遺徳をしのんだ。

北杜市教育委員会などによると、甲斐駒ケ岳は全国にある「駒ケ岳」で最高峰。開山後、権三郎を開祖とする駒ケ嶽講が設立され、神が座す山頂を目指す登拝者でにぎわった。不動堂では今も法要や祈祷が行われ、区民や信者のよりどころとなっている。

実行委は今後、3月12日に公民館で記念講演会を開くほか、5~7月に道案内や説明看板の設置、記念誌の発行を計画している。

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