諏訪に残る江戸期の雛 諏訪市博物館企画展

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国内最大級で最高級の「清昌院雛」を中心に江戸時代のひな人形の変遷を紹介する諏訪市博物館企画展

諏訪市博物館で、企画展「江戸時代のおひなさま―諏訪に残る雛の様式―」が開かれている。国内最大級の古今雛の「清昌院の雛人形」(諏訪市有形文化財)をメインに、対照的に小型の芥子雛など内裏雛約20組総点数370点を展示。高島藩主や諏訪神社神官家、商家などに伝わった江戸期の雛人形を年代別に展示し、様式の変遷を紹介する。4月9日まで。

清昌院雛は男雛51・5センチ、女雛46センチで7人雅楽の9体からなる。幕府老中の松平定信の娘の烈姫(後の清昌院)が、高島藩8代藩主の諏訪忠恕に嫁ぐ時に持参したと伝わる。 定信は寛政の改革で雛人形にも厳しい統制を図ったが、 隠居後に愛娘に持たせたこし入れの人形は、豪華な 布地や文様を使った衣装を身に着けた 最高級で、華やかさは見応えがある。

芥子雛は繊細な細工が施され、大型豪華な人形を取り締まる幕府に対し、江戸後期以降に大流行した。このほか、江戸時代の形式として古く貴重な「寛永雛」、丸顔の愛らしい表情が特徴で県内の保存例が極めて珍しい「次郎左衛門雛」など。最近新たに見つかった個人所蔵の江戸前期の形式に似ている女雛1体と関係の3体を初展示する。

同館所蔵中心に2年に1度開く同展。今回は江戸時代の人形がひと通りそろっている同館の強みを生かした企画展で、「顔や衣装が年代を経るごとに写実的に変わっていく。清昌院雛は、ここまで見事なものはないので、ぜひ鑑賞してほしい」と来館を呼び掛けている。

期間中、折り雛教室と講演会の関連イベントがある。展示解説は18日、3月25日の午後1時30分から行う。問い合わせは諏訪市博物館(0266・52・7080)へ。

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