メディカルカフェ 富士見に4月開設

LINEで送る
Pocket

自身のがん体験から「メディカルカフェ」を開く中山さん

富士見町のJR信濃境駅前のギャラリー喫茶夢屋は、がんと闘う患者とその家族、医療従事者らが気軽に体験を語り合う「メディカルカフェ」を4月1日から同店で始める。同店代表の中山靖子さん(75)=同町机=が、自身のがん闘病体験から立ち上げた。「患者はもちろん、支える家族の苦しみも深い。がんと闘う人たちがゆったりと語らい、また地域の人ががんへの関心を高める場にしたい」と話している。

開設を記念して4月1日、一般社団法人「がん哲学外来」理事長で、順天堂大医学部の樋野興夫教授(病理・腫瘍学)を招き、懇談と講演会を同店と同町コミュニティ・プラザで開く。

中山さんは一昨年4月に胃のがんを患った。数カ月前から胃部の不調を感じていたがストレスのせいだと考え、無理を押して店の経営に打ち込むうちに体調が悪化。病院でがんの告知を受けた。胃の切除手術を経て、1年間、抗がん治療の副作用と闘う中で、「この苦しみを誰かに聞いてもらいたい。話したいと思った」という。

闘病生活で樋野教授の著書に触れ、同カフェの存在を知った。樋野さんは「がんであっても尊厳を持って人生を生き切ることのできる社会」の実現を目指し、がん患者がさまざまな人との対話を通して、「病気であっても、病人ではない」安心した人生を送るための支援に取り組んでいる。カフェはその対話の場で、活動は全国に広がっている。

県内での開設は佐久市内に続いて3カ所目。患者とその家族はもちろん、がんを克服した人、がんに関心を抱く人やがんにかかりたくないと思っている人など誰もが参加できる。参加者の要望を聞きながら、毎月1~2回の開催を考えている。

中山さんは、「がんは、生き方そのものを考える機会を与えてくれた。この経験を社会のために生かしたい」と話している。

初回のカフェは午前10時~正午で、樋野さんがメディカルカフェについて話す。講演会は午後1時からコミュニティ・プラザで開く。聴講無料。申し込み、問い合わせは中山さん(電話090・2464・5237)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP