生体や力学の観点で指導 日体大と研修会

LINEで送る
Pocket

講演する日本体育大学教授の阿江通良さん

駒ケ根市教育委員会などは19日、体育・スポーツ振興に関する協定を結ぶ日本体育大学(東京都)と連携したスポーツ指導者の研修会を市役所南庁舎で初めて開いた。子どもたちにスポーツを教える指導者ら約60人が参加し、同大体育学部体育学科の阿江通良教授の講演を聴講。スポーツバイオメカニクスの観点から、優れた指導の仕方や動きの改善方法を学んだ。

阿江教授は、スポーツを生体や力学の観点から分析し、身体の効率的な動きを科学的に解明する研究分野・スポーツバイオメカニクスの第一人者。スポーツ動作を専門のプログラムで解析した映像などを示し優れた動きや指導法を教え、動きを改善させるための観察の重要性を指摘した。

観察には筋感覚による自己観察、映像や指導者を通じて自分の動きを把握する他者観察の二つがあると紹介した。自分の感覚と他者が見た実際の動きには必ず違いがあると指摘し、ずれを把握した上で「こんな感じで動けているときは他者から見たらこうなっているはずだといった感覚を養うことが大事。頭の中で運動のイメージを描ける力を付けてほしい」と話した。

改善法については、坂道を下る練習をすることで自然と足が速くなる研究結果があることを示し「環境が変わることで改善がある。効果的な動きを引き出す環境を用意して」と語った。映像でプロ選手など上手な人の動きを見せる効果や指導者のフィードバックの大切さなども指摘し「言葉などを実際の動きに変える力を身に付けさせてほしい」とも話していた。

同大との提携事業は2015年5月の協定締結以降で2回目。今回は子どもたちにスポーツを教える指導者の資質向上を図ろうと企画し、スポーツ少年団や体育協会の指導者、教職員などが出席した。

おすすめ情報

PAGE TOP