あったか”食卓”提供 原村にこども食堂

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ぺんしょんわれもこうで開かれたこども食堂

原村にある一軒のペンションで、子どもたちの「孤食」と向き合い、忙しい親たちの助けともなる「こども食堂」の取り組みが始まった。「ペンションわれもこう」オーナー夫婦の娘で、経営を手伝う本間あきさん(41)が、オフシーズンの同ペンション施設を利用し、地域活性化にもつなげようと今年1月から始めた。こども食堂は、子どもの貧困対策として注目を集めているが、本間さんは主に子どもの孤食に焦点をあて、原村に合った新たな形を模索している。

親子気兼ねなく 食事楽しむ環境

以前、原村ペンションビレッジには、観光客らが昼間に気軽に立ち寄れる食事処が少なかったため、本間さんは2011年にペンションを利用した「にじカフェ」をオープンし、昼食を中心に提供してきた。1~3月は観光オフシーズンでカフェも休業期間に入るため、冬場の施設の有効活用も兼ねて、同カフェをこども食堂として開放することを計画した。

3人の子の母親で、両親共働きという家庭環境でわが子に寂しい思いをさせたという気持ちが心の片隅にあるという本間さん。「一人親や共働き家庭の子どもはコンビニ弁当や即席めんを一人寂しく食べることが多い。親子で温かい食事を食べてほしい」との願いを込めた。

食堂は当面は3月までの期間限定(月2回程度)で開店。ペンションは子どもだけで訪れることが困難な場所にあるため、保護者同伴が基本となる。一般の飲食店では、子どもが騒がないよう周囲に気を使いながら食事するため、親はストレスを抱えてしまうが、こども食堂では、周囲に気兼ねなく子連れでの食事を楽しむ環境を提供する。

オフシーズンのにぎわい創出も

また後継者不足などで過渡期を迎えたペンション街の活性化、にぎわい創出にもつなげたい考え。八ケ岳山麓は多くのクラフト作家が暮らす地域で、こうした作家の支援にもつなげ、食堂開催に合わせてクラフト体験も行い、親子の絆を深める場ともする。

こども食堂は、1日15組程度の親子を受け入れる。調理は本間さんがほぼ一人で行い、料理はワンプレート(学生以下250円、大人500円)で提供。本間さんは「取り組みが浸透し、食材を無償提供してくれる人や調理ボランティアが増えてくれれば、もっと格安で提供できるようになる」と話している。

2回目の利用という母親は「気を使わずに子どもと食事ができてうれしい。子どもの休みの日は朝昼晩と3度の食事の準備をしなくてはならないので、昼だけでも休めるのは助かる」と食堂の開店を喜んでいた。

次回は3月18、19の両日、午前11時から開店。問い合わせは本間さん(電話090・7848・0744)へ。

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