2017年02月22日付

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瞬時に色が変わる、形が変化する―。さぞ不思議な世界に見えたことだろう。日本人初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんは、学校で理科を教えていた父親が実験している姿を見て、「私の父は魔法使いだ」といつも尊敬していたという▼不思議な現象に感動できるしなやかな感性が「科学の芽」を育んだのではなかろうか。医学の道に進んだ向井さんがやがて宇宙飛行士になったのも、自然の成り行きのように思える。後に続く「リケジョ」(理系女子)にとって、彼女は一番星のような存在だろう▼向井さんが副学長を務める東京理科大学は「科学のマドンナ」プロジェクトを推進し、女子中高生に科学の魅力を伝えている。茅野市の諏訪東京理科大でも何度か開かれている。少子化で技術立国日本を支える人材確保が不安視される中、女性に対する視線は熱い▼諏訪市でもリケジョの存在に目を付けた。来年度、技術者や研究者を目指す都内女子学生の市内企業への就職を促進する「リケジョ雇用応援事業」に取り組む。8月に市内で行う職場体験や見学会に参加してもらう計画で、東京理科大など3大学に協力を要請する▼雇用を足掛かりに定住、結婚、出産の循環による人口増を図りたいという。若い女性の都市部への流出が地方の人口減少に拍車をかけている。女性が生き生きと輝ける社会をつくることが、地方創生を実現するカギにもなるのだろう。

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