小松さんに油井さん返歌 高遠高生が書披露

LINEで送る
Pocket

小松さんと油井さんの短歌を書いた作品に見入る小松さん、内田さん、北原さん(右から)

「宇宙より帰る人待つ広野には引力といふ地球のちから」―。今年1月の歌会始で入選した小松美佐子さん(80)=伊那市高遠町=が詠んだ短歌の書道作品展示が22日、信州高遠美術館で始まった。短歌の題材になった県出身の宇宙飛行士の油井亀美也さん(47)からは小松さんへの返歌「広野にて感じるちから引力と皆の想いが優しく強く」が寄せられた。2人の歌は高遠高校3年の書道部の北原紗穂さん(18)と、芸術コース書道専攻の内田眞恵さん(18)が書道作品にして並べて飾った。

小松さんは、油井さんが宇宙から無事に地球に帰還した感動を詠み、応募総数約2万首から入選作10首に選ばれた。短歌の展示に当たって市教育委員会がJAXA(宇宙航空開発機構)を通じて油井さんにメッセージを依頼したところ、返歌や直筆サイン付きのパネルなどが届いた。

小松さんの短歌と油井さんの返歌は、県書道展高校の部で最高賞の北原さんと全国高校書道コンクール最高賞の内田さんが楷書と行書で仕上げた。高校で3年間書道を学んできた2人は小松さんから詠んだ心境を聞き取り調査し、作品に反映させた。

小松さんは「油井さんから返歌があるとは夢にも思わなかった。小さなときからの望みを貫き通して人ができないことをした。こうした素晴らしい作品(書)にしていただき、一生残せる」と感激していた。

北原さんは「油井さんには小松さんに返歌する優しさを感じた。書かせていただき、高校生活最後の思い出になった」とし、内田さんは「宇宙の広いイメージを書いた。一生懸命書いたので見てほしい」と話した。

展示は3月1日まで(28日は休館)。入場無料。問い合わせは同美術館(電話0265・94・3666)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP