エスナック教育里親グループが創立35周年

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発刊した創立35周年記念誌を持つ代表理事の藤田さん

アジアやアフリカの経済的に貧しい子どもや学生らの養育・教育支援をしている富士見町富里の国際協力NGO「エスナック教育里親グループ」が創立35周年記念誌を発刊した。インドやエチオピア、ケニアなどの子どもの里親を募って、養育費を送金。1万人近い里子が社会に貢献する人材として自立した、活動の歩みを振り返っている。

1979年、南インドの少女に養育費を送ることから始まった。代表理事の藤田文子さん(81)は、バングラデシュの空港で、日本円で2円にも満たないお礼にひれ伏して感謝する荷物運びの少年の瞳の輝きと感激が同グループを創設する力になったという。

里親は養育費として里子に1カ月2500円(うち500円は事務費)、大学生と神学生には同4500円(同)を支援。現地のコーディネーターが里子家庭と連絡をとりながら養育に携わっている。

希望する里親は現地訪問をし里子らと対面。「一方的に与える援助ではなく、里子の心の豊かさや愛、祈りに里親も支えられる相互援助を大切にしてきた」(藤田さん)という。

支援はバングラデシュの山岳民族や極貧の茶園の労働者世帯、インドのスラムや女性蔑視地区、エチオピアの山岳地帯といった援助が届きにくい地域を重点に行っている。藤田さんは「栄養失調の子どもたちもいる。貧困をなくすためには子どもたちに教育の機会を与えることが大切」と話す。99年からは「わかち合いの泉基金」も創設。寄付を募り、寄宿舎や学校、クリニックの建設といった援助も行っている。

記念誌は創立30周年の2009年から編集を始め約8年がかりで完成。A4判218ページ。現地コーディネーターや里親らの寄稿のほか、第1章では「あゆみ」として、東京都新宿区市ケ谷、相模原市での創立期、その後の川崎市、2003年に移転した富士見町での活動を掲載。第2章では現地コーディネーターらを日本に迎えて開いている「エスナック・フェスティバル」、第3章ではわかち合いの泉基金の活動を掲載している。年譜や現地訪問の記録、新聞記事も載せた。

藤田さんは「心の豊かな現地の子どもたちの祈りに助けられて歩めたことに感謝する。これまでの経験を生かし、現地の人々との相互協力であることを心にとめながら、これからも愛を込めて前進していきたい」と話している。

記念誌の問い合わせはエスナック教育里親グループ事務所(電話0266・62・2322)へ。

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