2017年03月01日付

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小学校の近くの住宅地だったこともあるだろうが、20年ほど前は、集団登校の班がいくつかできるぐらい子どもたちがいたように思う。にぎやかに歩いていた子どもたちも、もう立派な社会人となっているはずだ。進学等で古里を離れた若者たちはどのぐらい帰ってきているのだろうか▼来年3月卒業予定の学生の、就職の入り口となる就活サイトがオープンした。企業が設定する6月1日の選考開始に向けて学生の就職活動は本格化。県内でも古里就職へ誘導する企業説明会が始まる。上伊那出身の学生の就職活動を支援し、地元就職につなげる「かみいな就活プロジェクト」も動き出している▼プロジェクトでは大手志向、都会志向の学生の価値観を変えることが最初のステップだ。地元に引き寄せるために企業が魅力を発信するだけでなく、家族の助言、友人や人生の先輩たちからの誘いも有効になる。若者が増えれば街も活性化すると思えば、地域を挙げて呼び戻すぐらいの取り組みがあってもいい▼家賃負担が大きい都会での1人暮らしは大変だろうが、帰郷して家族と一緒に暮らせば生活は十分に成り立つから―。こんな提案も必要になるのではないか。そして、帰郷意欲がある若者を、すべて迎え入れられるぐらい地域に元気になってほしい▼就職活動に対する学生たちの意識が、「古里で暮らすための仕事探し」へと変わっていくかもしれない。

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