中門川に植生水路 諏訪湖浄化対策

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河川敷を掘り下げて「植生水路」を造成する諏訪市四賀の中門川

県諏訪建設事務所は、諏訪湖の浄化対策として上川の河川敷に設置を計画する「植生水路」について、上川から分流する中門川で先行実施すると決めた。諏訪市四賀の市道白狐橋前後の河川敷を掘り下げる形で延長400メートルの水路を造成。その場で生育させたヨシが窒素・リンを十分吸収したところで刈り取り、諏訪湖に流入する汚濁負荷を減らす。地元合意を得て工事契約を済ませており、漁業、水利関係者を交えて着工時期を調整していく。

諏訪湖の第7期水質保全計画(2017~21年度)策定に向け、県諏訪合同庁舎で2月28日開いた浄化工法検討委員会の初会合で報告した。植生水路は、現行の第6期計画に盛り込んだ3種類の浄化工法の一つだが、上川では合意形成の道半ばで、唯一実行できていない工法となっていた。

管理用通路とする幅を残しながら、水路内の水深がおおむね20センチになるよう河川敷を掘り下げていく計画。事業費は4000万円。水が流れる断面が大きくなり治水効果も生むという。

検討委は有識者や国、県の関係者ら8人で構成。初会合では委員長に沖野外輝夫・信大名誉教授を選び、現行の浄化工法の実績や効果について検証した。

県側は、湖面を覆うヒシの刈り取りにより、直下の水中酸素濃度が上昇したり沈水植物エビモが増えたりと、一定の水質・環境改善効果が得られたと報告。一方で繁茂密度は高止まりしており、「面積の減少に向けては、底質改善なども視野に入れなければいけない」と課題を挙げた。

委員からは「ヒシの問題点には航行障害や景観悪化などもあり、それらの問題解決効果を加味して費用対効果を考えるべき」と意見が出た。5月の次回会合で第7期計画に位置付ける工法の検討作業を行う予定。

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