松本の公募美術展 堀内さん審査員賞

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70歳以上の公募による美術展「第7回老いるほど若くなる」で審査員賞・佐々木豊賞を受賞した堀内さん

岡谷市川岸東の堀内一光さん(87)が3月4日から松本市美術館で始まる70歳以上の公募による美術展「第7回老いるほど若くなる」でグランプリ、準グランプリに次ぐ審査員賞・佐々木豊賞に選ばれた。原子爆弾によって人、街が焼かれる中、子どもの顔が重なり、無数の目を向けている構図で、堀内さんは「戦争や原爆の恐ろしさをこれからを生きる人たちに伝えたい」と話している。

堀内さんは15歳で陸軍に入隊し、終戦直前に特攻隊員として鹿児島県の知覧飛行場(現南九州市)に配属命令が出されたが、出撃前に終戦を迎えた。戦後絵を描くようになったが、40年ほど前に広島県の原爆病院で被爆者から話を聞き、「夜になると子どもたちが夢に出てきて『将来はどうなるのか』を聞いてくる」という内容に大きな衝撃を受けた。原爆や戦争をテーマにした作品は35年間、描き続けている。

受賞作は被爆者の話を基に、亡くなった子どもたちに思 いをはせながら制作したアクリル画で、タイトルは「広島原爆71周忌『子供たちのメ・め・目が』」。原爆の恐ろしさ、悲惨さを訴えている。

堀内さんは「公募展で認めていただいたことはうれしい。平和な時代が続くよう、本当の戦争の姿を描き、作品として残していきたい」と話している。

公募展では、全国の40都道府県から寄せられた440点から入賞、入選した109点を展示する。入館料は大人600円。問い合わせは同美術館(電話0263・39・7400)へ。

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