諏訪産エンジン出力十分 SUWAロケット

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燃焼実験で轟音とともに炎を出すエンジン

小型ロケットの打ち上げを通じてものづくり技術の高度化を図る、諏訪地方6市町村と信州大学工学部の「SUWA小型ロケットプロジェクト」は4日、参画する諏訪地方の企業と同大などが協力して設計、製造したロケットエンジンの燃焼実験を岡谷市の岡谷湖畔公園多目的広場で実施し、報道陣に公開した。19日に秋田県能代市で打ち上げるロケットに搭載するエンジンで実験し、無事に燃焼を確認。出力も十分だった。

昨年3月の打ち上げでは、既製品のロケットエンジンを使ったが、19日の打ち上げでは、初めて諏訪地方の企業によって作り出されたエンジンを使用する。同大、秋田大、諏訪東京理科大が開発を支援した。エンジンは固形燃料(ポリプロピレン)に液体の酸化剤(亜酸化窒素)を加えて化学反応を起こし、推力に変えるハイブリッド型。アルミ合金製で長さ40センチ、直径8センチ。ロケットは海岸線から打ち上げる予定。2月11日から毎週末に繰り返してきた燃焼実験のデータからは上空約1キロ程度にまで到達する見込み。これまでの燃焼実験を基に燃料タンクの容量やノズルの形状などを調整してきた。

公開実験は、プロジェクトの燃焼班(田中雅樹リーダー)が中心となり、参画メンバーら約20人が参加した。エンジンを横向きに固定し、測定器を取り付けて準備を整えた。酸化剤を充てんし、カウントダウンに合わせて点火すると、勢い良く炎が噴き出し、15秒ほど轟音が周囲に響き渡った。

プロジェクトマネジャーの中山昇信大工学部准教授によると、計測器でも十分な推力を確認できたといい、「実験はうまくいった。19日の打ち上げ成功に確証が持てた」と自信を見せた。田中リーダー(38)=茅野市宮川=は「これまでの燃焼実験では、失敗もあったが、改善が図られ、きょうの実験ではうまくいった。無事成功し、安堵している」と喜んでいた。

打ち上げ前では最後となる全体打ち合わせを11日に行い、19日の打ち上げに臨む。

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