戦没画学生の祈り合唱 ざざむし9月平和音楽会

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伊那市のうたごえサークルざざむし(田畑良治代表)は第8回平和音楽会を9月17日、駒ケ根市文化会館で開く。100人規模の合唱団を編成し、上田市の戦没画学生慰霊美術館「無言館」館長の窪島誠一郎さん作詞の混声合唱組曲「こわしてはいけない~無言館をうたう」を、作曲者の池辺晋一郎さんの指揮で歌い上げる。組曲では、第2章に憲法をこわしてはいけない―との思いがこもる。憲法施行70年の節目の年に歌声を合わせ、危うげにも見える今の時代へのメッセージにする。発表に向けて練習会も始動。団員募集も行っている。

「こわしてはいけない」は、今年開館20周年を迎える無言館の開館記念事業の一環で創られた。全6章の合唱組曲では、画学生たちの思いや平和の大切さなどを伝えている。県うたごえ協議会が昨年9月、上田市のサントミューゼ大ホールで初演。約200人の大合唱は感動をもたらした。県うたごえ協議会議長で、ざざむしで指揮者を務める伊藤常雄さん(66)は「私たちのうたごえ運動も来年、誕生から70年を迎える。『うたごえは平和の力』というスローガンを掲げて、いろいろな歌を歌ってきたが、今、歌うべき作品としては最高のものだと思う」と話す。

ざざむしは毎年8月、核兵器廃絶を訴える平和音楽会を開き、賛同団体とともに合唱や演奏を通して平和への思いを伝えてきた。過去7回は合唱と語りによる構成組曲「平和の旅へ」のステージを中心に据え、「ナガサキの語り部」として核兵器廃絶を訴えてきた渡辺千恵子さん(故人)の半生を、合唱と語りで伝えてきた。

昨秋行われた「こわしてはいけない」の初演には、上伊那地方からも、ざざむしのメンバーら十数人が参加。感銘を受けた参加者は、「伊那でも合唱ができないだろうか」と平和音楽会での発表を模索してきたという。

平和音楽会に向け、現在、ざざむしのメンバーを中心に約40人が練習を始めている。目標は総勢100人の大合唱。昨年の初演メンバーの参加も見込んでいるが、楽曲を広めていくためにも、上伊那地方から一緒に歌う仲間を募る。合唱団の参加料は2000円(別に楽譜代1800円が必要)。月2回程度の練習会を行っていく。団員募集に関する問い合わせは大場さん(電話0265・94・3594)へ。

第8回平和音楽会は9月17日午後2時から、駒ケ根市文化会館大ホールで開く。第1部は窪島さんの講演会、第2部は合唱組曲「こわしてはいけない~無言館をうたう」のコンサートで、窪島さんと池辺さんのミニ対談やマリンバ演奏もある。入場料は一般1500円、高校生以下500円。

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