「蚕玉社」のほこら新調 諏訪市中洲神宮寺

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神宮寺石を使って建て替えた蚕玉社のほこら

諏訪市中洲神宮寺の南町は、養蚕の守り神である「蚕玉(こだま)社」のほこらを、「神宮寺石」と呼ぶ地元産の安山岩を使って建て替えた。木造のほこらが老朽化したため、「養蚕が盛んだった往時の歴史を伝えるほこらを後世に残そう」と取り組んだ。製造を請け負った町内の石材店「石柳(いしりゅう)北原」が9日、現地に据え付けた。

かつて養蚕が盛んだった神宮寺区内には南町のほか、長沢、仲町、宮之脇の各町内に蚕玉社がある。地元の古老によると、昭和40年頃まで町内の山の斜面には桑畑が広がっていた。村の豊かさの象徴でもあり、「蚕玉神」への信仰は厚かったという。

南町蚕玉社は、諏訪大社の摂社である 若宮社の裏に祭られている。築70年以上という従来の木造のほこらは老朽化が激しく、修繕をしながら町内で守ってきた。町内会長の古河一浩さん(50)が昨年、所有する山から出た神宮寺石を石柳北原に寄贈したことがきっかけとなり、ほこらを新調することになった。

この日は、同社が設置作業をした。重機を使い、石の土台の上に高さ約80センチのほこらを慎重に据え付けた。北原大貴社長(44)は「後世に残る仕事ができて光栄。これを機に子どもたちにも関心を持ってほしい」と願った。

古河町内会長は「周辺の掃除も定期的に行い、見守ってきた蚕玉社が新しくなって喜ばしい。末永く大切にしていきたい」と話していた。

12日に住民にお披露目をする。諏訪大社の神職による神事に続いて、餅投げをする予定だ。また町内全戸に記念品を配ることにしている。

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