井月没後130年で墓参 顕彰会役員ら

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井月が好きだった酒をささげて墓参する顕彰会の役員ら

没後130年となる井上井月(1822~87年)の命日の10日、井上井月顕彰会(北村皆雄会長)の役員ら7人が伊那市美篶の墓所を訪ね、墓参りをした。井月が好きだった酒を墓石にささげた役員らは、伊那谷を愛し、数々の名句や書を残した漂泊の俳人をしのび、「真価が評価され、全国的に知られるようになってきました」と報告した。

墓前には井月にちなんでつくられた焼酎や「井月おやき」などが供えられた。役員らは線香をあげ、手を合わせた後、一人ひとり井月にちなんだ活動や研究、事業の成果や展望を墓前に報告。竹入弘元副会長(85)=伊那市荒井=は顕彰会がまとめている「井月全集」が年内にも発刊できる見通しになったことを明かし、「発見された新句を加えて整理して載せ、新仮名使い、新活字を使って広く一般の皆さんにも読みやすい本にしたい」と述べた。

同顕彰会は4日に東京都内で井月忌の集いを開き、井月をしのぶ俳句大会に合わせて井月が愛した伊那谷の風土を紹介する映画を上映した。墓参りを終えた役員らは「家もなく、貧しかった井月さんを、伊那の人たちは食べさせ、お酒を与えた。そしてここにお墓があることを考えると、そういう人に対して温かかった伊那の人たちの人柄を改めて思う」と感慨深げだった。

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