山岳観光で市街地再生 こまがねテラス・P

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中心市街地の再生に向けて駒ケ根市は2017年度から、民間主導の「こまがねテラス・プロジェクト」に取り組む。二つのアルプスの麓にあるテラスのようなまち「こまがねテラス」を共有のテーマに掲げ、民間と行政ができることから行動を起こし、山岳観光都市としてのまちの価値を高める取り組み。手始めに民間事業者による山岳観光客向けの商品開発やサービス提供などを予定しており、市ではプロジェクトに関連する事業費を盛った17年度一般会計予算案を開会中の市議会3月定例会に提出している。

市内では中心市街地再生に向けて、まちづくりのあり方を考える勉強会が15年度にスタート。まちの価値を高める検討を進める中で「山を訪れる人はいるが、中心市街地に足を運ぶ人はいない。山岳観光都市になっていない」(市商工振興課)との指摘があったという。

地方都市では市街地再開発の大規模なハード整備が難しく、まずは「できることからやっていこう」と、16年度は意欲ある市民有志と市でワークショップを立ち上げ、目指すべきまちのテーマや実践内容を検討。市街地にも「山、アルプス」を生かす方向性を定め、現在のまちに足りない「おもてなし」の充実を目指して、それぞれ行動することにした。

17年度は実践開始の年に位置付け、有志や行政が同時多発的に取り組みを展開。地元商店では山岳観光客向けの商品開発やもてなしの提供、市民有志は会員制交流サイト(SNS)を通じた情報発信などを予定している。市でも実践者への経済的支援をはじめ、駅構内へのコインロッカー設置や立体駐車場の料金上限設定、山岳観光客が市街地で時間を過ごす居場所づくりなどに取り組む方針だ。

プロジェクトは段階的に進め、市街地と山のつながりを徐々に太くしながら、集客や売り上げの増加、まちの活性化を図る。市では18年度着工予定の駅前広場整備事業や検討中の広小路地区無電柱化事業とも連携してプロジェクトを進める考え。同課は「将来的には道路や街並みなどのハード整備にもつなげていきたい」としている。

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