ネット電話で思い共有 茅野と気仙沼つなぐ

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インターネット電話でつないだ画面の前で、東北に歌のエールを送る参加者

東日本大震災直後から、毎月11日に有志が集まって被災者を応援している「東日本大震災復興を考える会」(小林節子会長)は11日夜、活動拠点の茅野市宮川の「かんてんぐら」で、宮城県気仙沼市の被災者らとリアルタイムで交流した。インターネット電話を使って同市唐桑町にある学生ボランティアのよりどころ「カエル塾」をつなぎ、現地入りした茅野のメンバーとも一緒になってミニコンサートなどで交流した。

考える会のメンバーで、定期的に東北各地を訪れ、仮設住宅などで演奏や朗読を行っている「ネクストアース」の臼井則孔さん=下諏訪町=、八幡香さん=諏訪市=が事前に、「カエル塾」の存在を知って同日、気仙沼市を訪れた。これに合わせて双方が交流した。

カエル塾は、津波で母屋が全壊した馬場国昭さん(72)が、かろうじて残った離れの2階を、ボランティア学生の宿泊場所として提供したことがきっかけで「いつでも帰ってくるように」と名付け、交流が続いている。丸6年を迎えたこの日も関わりのあった大学生らが訪れた。

茅野市のかんてんぐらには、約20人が集まった。気仙沼市と回線がつながると、臼井さんが手回しオルゴールを奏で歌う様子や、笑顔で語り掛ける学生らの表情が映し出された。2月に仮設住宅から引っ越した馬場さんは、6年間を振り返り「劣悪な環境、世界中からの支援、特殊な生活、犠牲になった人々を生涯忘れることはない」とし、「つらい体験がなければ茅野の皆さんにも会えなかった。たくさんの出会いとつながりを大切に、残りの人生を歩んでいきたい」と語り掛けた。

小林会長は「初めての試みだが、思いを共有し素晴らしい時間を過ごせた。毎月の集まりはこれからも続け、震災を通してを自分自身を見返す機会にもしたい」と話していた。

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