旧東バル跡地活用 諏訪市長が方向性

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産業や観光の拠点としての整備の方向性が示された旧東洋バルヴ諏訪工場跡地

諏訪市の金子ゆかり市長は13日、旧東洋バルヴ諏訪工場跡地の活用の方向性について「産業振興や技術開発、観光振興、雇用拡大につながる活動の拠点としてのあり方がふさわしいと考えている」との意向を明らかにした。実現には多額の費用が必要のため市単独では難しいとし、資金面などを含め民間との連携を研究する考えを示した。

JR上諏訪駅周辺一帯の将来構想を考える「駅周辺市街地あり方検討会」の会合で述べた。金子市長は、これまで委員から跡地について産業や観光振興に活用してほしいとの意見が出されたことや諏訪地域の精密加工業の礎の場所である歴史的背景、今年16回目を迎える諏訪圏工業メッセの会場であることを踏まえて判断した―と説明した。

ただ、同市では国道20号諏訪バイパス整備や駅舎橋上化の研究といった大型事業の動きがある一方、人口減による税収減少など財源確保に不安がある。市長は「(事業の)優先度をどうするかが課題」と述べた。

委員からは「健康や医療、福祉を考えて人が集える場所に」「駅西口側の開発を同時に進める必要がある」などの意見が出た。民間との連携については「魅力ある投資先であると同時に公共的な活動の場にもするといった関係をどうつくるかだ」との声が上がった。市長が示した方向性に関して異論は出なかった。

市側は跡地利用について、これまで委員から要望が出ていた防災機能を備えた場所としての整備や隣接する諏訪赤十字病院の建て替え用地も含めて検討する考え。

市長は会合後、「魅力あるエリアにするために(検討会で)いただいた知見をまとめたい」と述べた。方向性を示す時期については「じっくりやりたい」として言及しなかった。

同跡地は面積約7万3000平方メートルで市土地開発公社が先行取得するなどした。市が買い取りを進めているが、昨年8月末現在で4万8000平方メートル余(簿価で約22億円)の買い取りが残っている。

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