茅野の手打ちそば「蓼山亭」竹内さん全国表彰

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全国そば優良生産表彰を受賞した蓼山亭の竹内裕孝さんと妻の美樹さん

茅野市米沢で自家栽培・製粉の手打ちそば専門店「蓼山亭(りょうざんてい)」を営む竹内裕孝さん(66)=同市北山=が、一般社団法人日本蕎麦協会(東京)が行う全国そば優良生産表彰の「日本麺類業団体連合会会長賞」に選ばれた。平地に比べてコストがかかる中山間地のソバ生産を追求し、創意工夫と技術改善で収量向上に努めた取り組みが評価された。22日に都内で表彰式が行われる。

竹内さんは都内で学習塾を経営した後、約30年前に蓼科高原に移住しペンションを構えた。2006年に蓼科でそば店を開店。08年5月に現在の蓼山亭をオープンした。店を始めた当初からソバの生産に取り組み、元茅野市そば生産者協議会会長の故小林一茶さんに師事した。

ソバ栽培では、収量を増やすために播種の時期を2回に分け、長雨や台風の影響を最小限に抑えた。信濃1号在来の種は大きさをそろえ、受粉し実がつきやすい密度でまく。土壌の検査や肥料の独自配合にも力を注ぐ。選粒機と脱皮機で高付加価値をつけ、そば店などに販売。自らはコンピューター制御の石うすで製粉した手打ちのそばを提供し、六次産業化を実践する。

現在の栽培地は、茅野市中沢周辺にある標高900~1100メートルの休耕田など約180アール。10アール当たりの収量は100~120キロで、15年産の全国平均60キロの約2倍に達している。

竹内さんは「認められたことは素直にうれしい」と受賞を喜び、「中山間地なりのそば作りを追求し、おいしいそばをつくりたい。小林さんの思いを受け継ぎ、八ケ岳西麓産そばをブランド化したい。耕作面積や収量を増やし農業を目指す人のモデルケースになれたら」と意欲を見せた。

生産者表彰は28回目。そばの生産振興や優良品種の普及、流通の安定化などを目的に開かれ、今年度は全国から31の農家、団体が応募。2次選考の結果、16の個人・団体が受賞した。県内では竹内さんのほか、山ノ内町そば生産組合(下高井郡山ノ内町)が日本蕎麦協会奨励賞に選ばれた。

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