SUWAロケット固形燃料加工進む 太陽工業

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材料のポリプロピレンを旋盤で削り出し精度を確かめる武井さん

19日に秋田県能代市で2号機の打ち上げに臨む諏訪6市町村と信州大学工学部(長野市)の「SUWA小型ロケットプロジェクト」で、燃料の一部となる固形燃料(ポリプロピレン)の加工作業が14日、茅野市金沢上の太陽工業テクノロジーセンター輝(テル)であった。

同日の加工作業を担当したのは「プロジェクトの役に立ちたい」と名乗りを上げた、同社で金型開発設計に携わる武井敦子さん(30)。普段の仕事では使わない旋盤操作の技術を身に付け、固形燃料となる樹脂をロケット内部に充填(じゅうてん)するための大きさに切削した。

長さ30センチ余り、直径約6センチの円筒形。円の中央部を直径3センチ程度の穴で複雑にくりぬいた構造。武井さんは旋盤のハンドルを動かしながら外周を整え、約2ミリの厚さを削るのに何度も刃を往復させていた。荒削りの工程を終えると、刃が0・25ミリ深く入るよう調整し、最後の仕上げ。出来栄えに「設計通りに完成できた」と満足そうに話した。

金属加工用の機械を使い、特性のまったく違う樹脂を加工した。同社でも扱ったことのない素材に向き合い、ベテランの職人の指導を受けながら試行錯誤を続けた。仕上げの加工作業を見守る上司から、「見事」の一言が口をつくほどまで上達した。

武井さんは作業を終えて、「旋盤が扱えるようになったことは自信になる。打ち上げ当日は楽しみもありどきどきも。無事に飛んで無事に帰ってほしい」と期待した。

今回の2号機は初の“諏訪製エンジン”を搭載した。固形燃料と液体の酸化剤(亜酸化窒素)の化学反応をエネルギーにする。

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