信州の伝統野菜 「赤須さといも」選定

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県の信州伝統野菜認定委員会は16日、長野市内で開き、駒ケ根市上赤須の農家佐藤守男さん(83)が個人で戦前から受け継いで栽培している「赤須さといも」を「信州の伝統野菜」に選定した。信州の伝統野菜認定制度は2007年に始まり、選定は今回で76種類目、サトイモは3種類目。

「信州の伝統野菜」は地域の気候風土に育まれて昭和30年代以前から栽培されていることや行事食、伝統食が伝承されていること、固有の品種特性が明確なことを基準に、料理や農業、青果流通の専門家らでつくる委員が選定している。

赤須さといもは一般的なサトイモより細めで少し反っていて、「(食べた人からは)粘りが強く味が良いと言われる」(佐藤さん)という。佐藤さんの家では1940年ごろに親族から種芋を譲り受けて栽培を続けている。

毎年150株ほどを収穫し、JAや地元スーパーの直売所に出荷している。凍害に遭わないよう、保存には戦時中に作った防空壕を今でも使っているという。

事前に現地調査や試食をして選定に臨んだ委員らからは、「(サトイモの一種の)海老芋に似ているが、これだけ大きくて長細いのは珍しい」「柔らかくておいしい」などの意見が出ていた。

佐藤さんは大正時代の水稲品種も大切に育て続けており、「人より古い物にこだわるところがある」と話している。

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