2017年03月18日付

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観光地の今昔を見て、様変わりしたことの一つは、外国人旅行者が増えたことと言っていい。今や都市部だけでなく地方も、身軽なバックパック姿や仲間同士の団体など、思い思いのスタイルで歩く外国人は日常的な風景だ▼国の統計によると、昨年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は推計で約2404万人。1973万人余だった前年と比べて22%増えた。5年連続の増加で、初めて2000万人を超えた。さらに東京五輪・パラリンピックに向け、増え続けるのだろう▼そんな外国人旅行者を迎える基本的な姿勢について、興味深い講演を聞いた。講師は名古屋市でツアー会社などを経営する田尾大介さん。同市内で始めたゲストハウス(簡易宿泊施設)での経験に触れ、「語学力がなくても心配しなくていい。いかに気持ちで対応できるかです」▼ゲストハウスを利用した外国人が住民の早朝ラジオ体操や偶然出くわした節分の豆まきに興味を持って楽しんでいたのを例に引き、「住民が普通にやっていることが外国人にとっては面白い」。異国に行けば、何でもない日常が最も魅力的に見えるのだと強調した▼おそらく、迎える側は外国人だからと言って構えなくて大丈夫、ということだろう。同じ人と人。言葉だって身ぶりを交えれば何とかなるし、ありのままでいい。観光に関わる人だけでなく、住民みんなが持っていたい心構えという気がする。

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