気仙沼の病院に桜並木を 伊那市が寄贈へ

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伊那市は、2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の気仙沼市立病院に桜の苗木を贈る。伊那市は震災後、職員を派遣して復興を支援してきた。その縁から気仙沼市のさらなる復興を願い、建設中の新病院の植栽として苗木を寄贈し、復興のシンボルとしてもらう考えだ。

宮城県の北東端に位置する気仙沼市は、震災による津波とその後の大規模な火災で大きな被害を受けた。伊那市は復旧復興を支援するため、12年4月から16年3月まで継続して職員を派遣した。

新病院の建設は、気仙沼市の震災復興計画の重点プロジェクトに位置付けられ、今年11月の開院を目指して工事が進んでいる。一方、同市内を流れる大川の堤防には桜並木があったが、河川堤防整備などのため、移植して保存する一部を除いて伐採されることになり、多くの市民が心を痛めているという。

こうした状況を受け、伊那市から派遣され同病院に勤務していた職員が、日本一の桜の里づくりを進めている伊那市として景観整備に協力できないか考え、復興のシンボル事業として新病院の植栽に伊那市の桜の苗木を使ってもらうことを提案。市は苗木の寄贈を決め、17年度一般会計当初予算案に事業費100万円を盛り込んだ。ふるさと納税の寄付金を活用する。

伊那市総務課によると、苗木はエドヒガンザクラとシダレザクラ約100本と「門外不出」というタカトオコヒガンザクラ2本を用意。最終的な寄贈の本数は気仙沼市と調整中という。5月に発送し、同月24日に現地で開かれる植樹式に白鳥孝市長や元派遣職員が出席する予定だ。

白鳥市長は「気仙沼市の市民から愛された桜並木がなくなったという話を聞き、伊那市として応援させてもらいたいと考えた。病院の周りに植樹して新しい桜の並木、名所をつくり、復興のシンボルとしたい」としている。

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