間伐木搬出技術講習と馬搬見学会 23日伊那

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見学会で馬方として馬搬を実演する横山さん

間伐木の搬出を促し、有効活用するため、県上伊那地方事務所林務課は23日午前10時から、中小径木搬出技術講習会と馬搬技術見学会を伊那市のますみケ丘平地林で開く。搬出方法が分からない人向けに、簡便な器具を使った搬出の体験・実習の機会を設ける。見学会では馬で木を曳き出す作業を馬方の横山晴樹さん=同市高遠町=が実演。伝統的な方法を見てもらい、山離れの傾向にある山林所有者に山に入るきっかけを提供する。

同課によると、間伐木は建築用材として販売できる太さのものは業者によって運び出されているが、先端に近い細い部分は放置されることが多い。放置木は林地保全にはマイナスで、大雨時に流出し、土石流災害などの基になることもあるという。まきストーブの普及率が高い上伊那地方では、建築用材には使えない細い間伐木でも利用できる可能性が高く、技術を普及することで搬出を促進させようと講習会を計画した。

当日は午前中に伐倒と搬出を実演。午後は搬出実習で、ロープウインチと呼ばれる器具を使った搬出方法を体得してもらう。午後1時30分からは馬搬の取り組みの紹介や実演を行う予定だ。

馬搬技術の見学会には、現代の技術の普及だけでなく、かつて伊那谷でも行われていた伝統的な方法に光を当て、環境に優しい山仕事を広めていく狙いがある。同課の担当者は「燃料さえ入れれば動く機械に慣れてしまっている現代だが、家族の一員として飼っていた馬や牛と一緒に働いた時代があった。見学者もそんな昔を思い起こしてほしい」と話している。

「山奥から木材を運び出す馬搬は理にかなっている。先人から受け継がれてきたものだが、今は馬もいなければ、道具もない」と横山さん。同課では、かつて馬搬に使った道具や技術伝承のための情報の提供も併せて呼び掛ける。

搬出に興味のある人なら誰でも無料で参加できる。子どもは保護者同伴。昼食は各自持参、ヘルメットがある人は着用する。保険加入のため、事前申し込みを呼び掛けている。当日参加も可。午後の馬搬見学のみの参加も受け付ける。馬搬の馬用に「ニンジン1本」を持参する(必須ではない)。問い合わせは同地方事務所林務課(電話0265・76・6825)へ。

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